ケース紹介
在宅で10年越しのTちゃんへの嚥下訓練が実現しました
2019年05月21日
こんにちは、つばめの下條美佳です。
今回のケース紹介はTちゃんです。
出逢いはTちゃんが3歳、私が病院で勤務していた時です。
Tちゃんはダウン症と難治性てんかんがあり、誤嚥性肺炎で入院中でした。人工呼吸器がとれ、鼻から
チューブで栄養を入れていました。
それからおよそ10年・・・
嚥下訓練を週に1回、退院後も嚥下外来に通い続けた結果、現在では歯磨きもスムーズにできるように
なり、母が作ったものも味わうことができるようになりました。
その間、支援学校の先生や指導員をはじめ、たくさんの方が口腔ケアに関わっていただけたことで
Tちゃんの嚥下機能の発達にとても良い効果がありました。
そして、2018年12月から念願だった在宅での嚥下訓練が訪問看護つばめにより実現しました。
それでは嚥下訓練の様子です。
ご家族の声
生まれた時から哺乳力が弱く泣くこともない子でした。誤嚥性肺炎を繰り返し胃から逆流が認められ、3歳で胃ろう造設、噴門形成術を行いました。以後は体調もよくなり嚥下訓練できるようになりました。相談にのってくれ家族のように息子のことを思ってくれる看護師さんが居てくれた事、ありがたく思っています。
嚥下障害認定看護師という専門職があることも初めて知りました。そして、早期からの嚥下訓練、継続も重要です。息子に関しては体調により一進一退という感じですが、根気よく丁寧に訓練に取り組んでくださっています。味わう楽しさ、口を動かす、使うという動作は発達にも繋がり、本人も訓練で看護師さんに会えることを楽しみにしています。
まずは、嚥下障害認定看護さんというスペシャリストがいることを広く世間に知ってもらいたい、そして、『食べること味わうこと楽しむことを諦めずチャレンジ』してもらえる方が増えますようにと願います。